昨晩、読み終わりました。いつも通りのストーリー展開で、夏休みのエピソード、電車でのエピソード、新しい闇の魔術の教師、クイディッチ、恋のエピソード、各種の疑惑、事故、ときて、ダークロード勢力との戦い、それから主要キャラクターの死、と続きます。
ハリポは巻を重ねるごとに当初からあった、ロジックの破綻と言うか、主要キャラの行動原理が首尾一貫してない、というか、が色濃くなってきますが、今回もそうかな。売らんかな、と言うか、受け狙いの雰囲気がよりいっそう強いのも気にかかります。
まあ、すぐ忘れてしまうのですが、もともとハリポは子供向けの本であって、コアなファンタジー系の小説とは違います。これは、これで正しいのであって、みょーに些細な欠点をあげつらっても意味がないですよね。
そういえば、新法王が就任前にハリポを批判した文書がマスコミに言及されてますね。少年向けの本としては、ちょっと教育的にどうかな?と言うところは確かにあります。しかし、魔法を主題にするのはキリスト教に反する、とかってのは行き過ぎかと。ハリポを子供に読ませない、というカソリック系の家族は結構多いようです。
これより後は、ネタバレです。お読みにならないほうが良いですよ。
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完全にネタバレです。読書の楽しみをスポイルされたくない人は見ないでください。
- 魔術省大臣ファッジは首になって、AURORあがりの新大臣が任命される
- ハリーはダンブルドアと共に新教師候補の説得に向かい、説得に成功する。新教師はスラッグホーンという引退した元ホグワーツの教師。ボルデモートの一味に見つかり、協力を強制されないように、逃げ回っていた。教師時代はハリーの母親がお気に入りの生徒だった。
- ビルが妖精のフラー?(トライウィザードに出た女生徒)と婚約している。
- 巨人やら吸魂鬼がマグルを襲い始める。
- スネイプは自宅にねずみ男の?をかくまっている。デスイーターである、マルフォイの母親と姉妹に頼まれて、マルフォイを助け、もしもの時はその任務を代わりに遂行するという誓いを立てる。
- カラクトフ?(トライウィザードに出てきた元デスイーターの校長)は隠れ潜んでいたが、ボルデモート一味に殺害された。
- ハリーはシリウスの遺産を相続する。ハウスエルフも相続する。
- ロンの双子の兄のジョークショップは大成功を収めている。
- 主要キャラクターはOWLを無事卒業となり、AURORになるべくNEWTのクラスを受け始める。
- ハリーがクイディッチのキャプテンになる。後にグリフィンドールはホグワーツカップで優勝する。ジニーとロンも選手になる。
- 闇の魔術対抗術の新しい教師はスネイプ。新しくリクルートしたスラグホーンという教師はスネイプの代わりに薬草学を教える。
- ハリーは薬草学の教科書を借りるが、それが『Half Blood Prince』のもので、教科書の書き込みによって、薬草学でよい点を取ると共に、各種のダークマジックを習得する。
- ゾンビタイプの魔物を作る魔術が言及されるが、ほとんど実際には出てこない。
- パーシーとウィーズリー一家の仲直りはいまだうまくいっていない。
- ハリーはダンブルドアの個人レッスンを受けることになるが、そのレッスンとは、ボルデモートに関する各種の記憶をダンブルドアと一緒に体験することだった。その中でハリーはボルデモートの秘密を知ることになる。
- ボルデモートは本当にスリザリンの末裔だった。母親はスリザリン家のものだったが、マグルの男にほれて、駆け落ちした。妊娠後に何故か魔力を失い、貧困の内にボルデモートを産み落とし死亡。後にボルデモートは母親の兄を操って、実の父親を殺害させ、アズカバンで死ぬに任せた。
- ロンが毒殺されかかる(ハリーが助ける)
- ロンとハーマイオーネは大喧嘩をして疎遠になる。ロンは他の女生徒とベタベタの付き合いをするが、毒殺されかけたことを機にハーマイオネと仲直りし、女生徒と分かれる。
- マルフォイとトイレの幽霊のマーテル?が仲良しになる。
- ハグリッドのペットの大蜘蛛のアラゴグが原因不明で死亡する。ダンブルドアからスラグホーンの記憶を貰うように指示されていたハリーは、アラゴグの葬式で酔っ払ったスラグホーンから記憶を提供するように説得する。この行動ではラッキーになる薬を使用する。
- ハリーに関する予言を盗み聞きしてボルデモートに伝えたのはスネイプだったことが分かる。
- ハリーはジニーを好きになっていることに気付く。ジニーがディーンと別れた後、クィディッチ優勝のドサクサで、ハリーとジニーが恋仲になる。
- ボルデモードが復活できたのは、魂を分割して、それをある物体に隠しておくことで、本体が死んでも、完全には滅ぼされなかったから。
- ボルデモートはスラッグホーンから魂を分割して一種の不死になる魔法のことを聞き出した。魂を分割するには、人を殺さなければならない。どうやら、ボルデモートは魂を7つに分割したらしい。
- ボルデモートの分割された魂は、推定するに
① 復活した本人 ほぼ○
② ペットの大蛇 多分○
③ ジニーが取り付かれた日記帳 ほぼ○、『秘密の部屋』の巻で破壊済み
④ スリザリンの指輪 ○ ダンブルドアが破壊済み
⑤ スリザリンのロケット RBA?が取得済み、破壊されたかどうか不明
⑥ ハッフルパフのカップ
⑦ レーブンクローかグリフィンドールの遺物 多分○、具体的に何かは不明 - ダンブルドアはスリザリンの指輪に隠されたボルデモートの隠された魂の破壊に成功していたが、代償に右腕が半分死んだ状態になる。
- ダンブルドアとハリーは魂の隠されたロケットの隠し場所を見つけ、回収に向かう。回収する過程でダンブルドアは、ボルデモートの仕掛けた魔法の障害でダメージを負う。
- 回収して帰ってきたところで、ホッグスミードの酒場の女主人から、ホグワーツにデスマークが出ていると告げられ、あわててホグワーツに向かう。女主人はじつは、強制呪文によって操られていた。
- マルフォイがボルデモートに脅迫されて請け負ったミッションとは、デスイーターをホグワーツに潜入させ、その支援を受けてダンブルドアを殺害する事。
- マルフォイはRoom of Requirementsの箪笥を修理して、骨董屋にあるペアの箪笥との間に通路をつなぐことで、デスイーターを潜入させることに成功する。
- 学校にたどり着いたところで、マルフォイが襲ってくる。ハリーは透明マントを着たまま、ダンブルドアによって、動けなくされる。
- その間にダンブルドアはマルフォイの呪文で杖を取り落とし、危機に陥る。マルフォイを翻心させかかったところで、デスイーターたちが現れ、スネイプがアブラケダブラでダンブルドアを殺害する。(なお、『ボルデモートも死んだものを殺すことは出来ない。完璧に君やその家族を守ることが出来る』と説得していたことを考え合わせると、ダンブルドアの死は見せかけという可能性があるのでは?前巻のシリウスも含め)
- 混血の王子は王子ではなく、PRINCE家の魔女と一般人の間に生まれたという意味で、スネイプをさす。スネイプの母親の苗字はスネイプで、一般人と結婚した。
- トンクは何故かやつれてきて、シリウスの死に責任を感じた為かと思われたが、実はルービンに対する恋患いで、最後にはトンクとルービンが婚約する
- せっかく回収したボルデモートの魂の入れ物だが、偽者だった。RBAという署名の誰かがボルデモートに対抗しており、隠した魂の入れ物を持ち去っていた。既に破壊しているらしい。
- ビルが狼男に噛まれる(噛んだ狼男はルービン先生を噛んだ狼男のリーダー)。
- ハリーは、来年度は学校に戻らず、ボルデモートの魂をそれぞれ見つけ出して破壊し、ボルデモートを倒すミッションにでることを決意する。
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